プロが教える、優しいイヌのしつけ術

このしつけ術は効果絶大。これであなたの愛犬は見違えるほど変わります。しつけがうまくいったのと喜びの言葉をたくさん頂いております。

きちんと正しく、犬の性質を理解していますか?

犬の起源を知る

犬は今から約1万5000年前、元々、アジアに生息していた狼でした。

ですので、基本的には群れをなして生きる動物で、完全縦型社会です。

家族内でも、力の強い弱いで上下関係が決まっていて、決して同等の立場はつくろうとしません。

群れの中で、力の強弱により自分の位置を、順位づけします。

また、野生だった時は、いかにして敵から身を守り、繁栄していくかに重点をおいて生活していたので、外敵の侵入を防ぐ為に、せまい横穴の中に住んでいました。

基本的にはきれい好きで、感染症や病気などを防ぐ為に、寝床とトイレはちゃんと離れた場所にありました。

現代の犬も、心の底ではこういう習性を受け継いでいます。

それから、犬は色盲の動物なので色を判別する事ができません。

すべて白黒に物を見ています。

視力もかなり弱いです。

人間でいう視力0.2程度しかありません。

そのかわりに嗅覚、聴覚はすぐれています。

しつけも、こういう犬の起源から読み取れる性質や特徴に逆らったやり方だとなかなかうまくいきません。

例えば、上下関係が当たり前の犬社会で、犬を家族としてむかえ、家族と同等の立場で扱ってしまう事は、人間にとっては寛大な気持ちでも、犬にとっては、すごく居心地の悪い環境です。

表向きは家族でも、根本的な部分であくまでもリーダーは飼い主で、犬は一番下というスタンスを崩さない事が大切です。

では、次に多種多様な犬達の性格を大きく4つに分けてみたいと思います。

性格を4 タイプに分ける

それぞれ性格を大きく四つに分けてみました。

かなり大雑把ですが・・・

明るく元気タイプ

興奮しやすい。飼い主を無視してはしゃぎまくります。とにかく元気いっぱい。

のんびり屋タイプ

自分のペースでやっていくタイプ。物事を覚えるのが比較的ゆっくりです。

怖がりタイプ

来客があるとすぐ飼い主の後ろに隠れます。

なかなか近づいてこなかったり、近づいてもすぐ遠くに逃げて行ったりです。 ただし、怖さと恐怖心の為、逆に牙をむく事もあります。

強気タイプ

自分がリーダーでいようとする。

自分が気に入らなければ威嚇したり吠えたりします。  

自分の愛犬が上記の、どの性格に分類されるか大体見当がつくと思います。

大体でかまわないので把握しておきましょう。

どのタイプの犬に対しても言えることですが、もともと犬は群れで生活していた動物です。

リーダーがいてリーダーに従う環境で生きてきたのです。

犬にとっては群れの中でリーダーがいる環境の方が落ち着きます。

飼い主のあなたがしっかりといいリーダーになってあげることが大切です。

明るく元気タイプに対しては・・・

しっかりご褒美と、天罰法(このサイトにて紹介しています)を、使ってしつけをしていきます。

はやく覚えるようならどんどん新しい事にチャレンジさせてもいいかもしれません。

また反対に覚えるのが遅くてもあせらずコツコツやっていまきしょう。

のんびり屋タイプに対しては・・・

のんびり屋の犬に対しては、のんびりやっていきましょう。

どうせ、あせったところではやく覚えることはありません。

犬にとっても、ストレスがたまるだけだし、何より犬自身もどうしたらいいか、わからず混乱してしまうだけです。

気長に少しずつでかまわないのでのんびりいきましょう。

怖がりタイプに対しては・・・

怖がりタイプに対しては、無理に何かをさせようとはせず、ご褒美でうまく誘導しながら少しずつならしていく方法が有効です。

無理強いは余計そのものに対する恐怖心が強まるだけです。

強気タイプに対しては・・・

強気タイプの犬に対しては、とにかく主従関係をはっきりさせる事が大切です。

飼い主のあなたが、しっかりとしたリーダーである事です。

このサイトで、その方法をしっかり学んでください。

 

以上4タイプです。

かなりざっくりですが、あなたの愛犬がどのタイプか分けてみましょう。

もしかしたら、複数の属性を兼任している事も考えられます。のんびりだけど気が強いとか・・・

兼任でもOKです。

これが今後のしつけの進め方の指標となります。

犬は群れで行動してリーダーに従う

犬の祖先は野生の狼です。

犬によって、個体差はありますが、

どんな犬でも心の奥底では以下の3点の習性をもっています。

1. 常に上下関係を作ろうとして順位付けをしている。

2. 自由にするよりも犬は自分より上位のものに従っていた方が安心する。

3. 犬は位が高いものほど高い位置(高い場所)に立つ習性があります。

しつけにおいて、飼い主がしっかりリーダーシップを発揮しないと、犬は自分がリーダーだと思い込みます。

そうすると、どんどん手に負えなくなっていくのです。

よく自分の愛犬も家族の一員だから平等に対等にと、やっている方がいらっしゃいます。

その気持ちは理解できますが、きちんとしつけたいのならば、人間が上の位で犬が下の位というのをしっかり示していくことが大切です。

犬の生活リズムについて

昔から人間は規則正しい生活が望ましいといわれています。

ついつい犬にも同じように、食事の時間とか散歩の時間、就寝の時間などを一定に決めてしまいがちです。

しかし犬の場合は生活リズムを一定にしてしまうと、犬はそれを覚えて要求吠えをするようになります。

そして「はいはい。散歩の時間だね。今つれていくよ」と、その要求に答えていると犬と飼い主との主従関係がくずれていきます。

犬は「吠えればあいつは要求をきく」ととらえてしまうのです。

また、飼い主やその家族にとっても犬の生活リズムにふりまわされてしまう事なので大変です。

例えば、雨がどしゃぶりの日も散歩に連れていかないといけない。とか、

遊びの約束を遅らせてまで犬の散歩に連れていかないといけない。などです。

飼い主は、人間なので不規則な生活はしんどいので、つい、犬がかわいそうだなと思ってしまいがちですが、

犬にとっては、

「おっ、そろそろごはんの時間だな。ご主人にしらせてあげよう」と身構えるストレスがなくなり、逆に快適なのです。

暗くて狭い所がすき

犬はまだ野生の時、敵の侵入を防ぐ為、狭い横穴の中に住んでいました。

また、感染症などの病気を防ぐ為に、きれいで清潔なところで寝ていました。

寝る所とトイレの場所は別です。

食事をする所とトイレも別の場所です。

それらの習性は今も残っています。

よくペットショップなどで、狭いゲージ内でトイレと寝る所を一緒にしてしまっているのをよくみかけますが、あれはお勧めできません。

もともとの犬が持っている習性を考えると、寝る所は、きちんとハウスを用意してあげて、トイレは別のところにつくってあげるのが、ベターです。

もちろん食事を与える所もトイレとは別のところです。

この事を逆手にとると、実は犬のトイレのそそうを予防する事ができます。

犬のそそうは、大体いつも同じ場所でやります。

その場所にご飯の容器を置いたり、仮の寝床をつくって置いておけばその場所ではしなくなります。

犬の視力

犬の視力は人間でいうと0.1~0.2程度です。

その代わりに聴覚が人間より何倍も発達しています。

ですのであまり遠くは見えないのでそのつもりで。